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スケッチにまつわる事を中心に書いていきます。


by sketch_alamode
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「Dessins de Mode]に学ぶ

「Dessins de Mode]に学ぶ_c0188091_21521052.jpg今月の教室は人物講座でした。
街にいる人でスケッチにこんな人物いれたいな~という人の写真をとってきて鉛筆でクロッキー帳に描きました。
そして今度は同じ人物を小さめに縮小して描いてもらいました。遠景に小さい人物をいれることがよくありますがそういう人物こそ動きが感じられるといいなと思います。「Dessins de Mode]に学ぶ_c0188091_2153022.jpg
小さくするときは動きのあるポーズをよりおおげさに描くとよりわかりやすいですね!
それに小さく描くと細かいところまで描いてられないのでいろいろと省略することになります。
「Dessins de Mode]に学ぶ_c0188091_225660.jpg今回は小さい人物を描くことに重点をおきました。





         こんな感じ・・・ ⇒ 








今回人物講座をやるにあたって、久しぶりにファッションイラストレーターの長沢節氏の「Dessins de Mode」をパラパラと読みなおしました。
長沢節氏は多数のデザイナー、画家、イラストレーターを世に出したセツ・モードセミナーでよく知られていますが、この人の人物は本当にかっこいいので私は大好き!
(何気にナガサワという苗字が好きなのか・・・?)
「Dessins de Mode]に学ぶ_c0188091_2153965.jpg彼はとにかくがりがりな体ほどセクシーという考えらしく、彼の描く人物は細~い体にまるで布がまとわりついているかのように服を着ている。その背中のそり、腰のひねり、手の表情、あごの突き出し方・・・どれをとっても本当にかっこよく人物をサラサラッと描いていて、本当に素敵!「Dessins de Mode]に学ぶ_c0188091_21531761.jpg

彼の本を読んでいると、私たちのやっていることとどこか似ているなと思うことが多い。
まず、デッサンが絵の基本というのは間違いだということ。



彼のいうデッサンは石膏デッサンのように立体を光と影の面では見ないで、輪郭線だけで表現する場合を指すというところとか・・・。

セミナーを始めた頃もデッサンをやらせるわけでもなく、ただただ生きたモデルを前に生徒と描き続けていただけらしい・・・。


彼は自分が引く線のスピードにインキがついてきてくれなくてポタポタと垂れてきていつもイライラしていたそうだ。
その時代イラストレーションしていたころは万年筆しかなくてインキの上に彩色できないし、
速乾性の製図用ではすぐ固まってしまうしと変わり映えしない画材にあきれていたようです。
今のペンの種類の多さを彼が知ったらどんなに喜んだことでしょう・・・。(笑)
by sketch_alamode | 2014-06-11 22:59